法律事務所で働いていた当時、多くの男女間のトラブルを見てきました。
最初のうちは、衝撃的な内容にいちいち反応して、気持ちが滅入ることもありましたが、慣れって怖いですね。
数ヶ月も経てば、どんな案件が舞い込んできても、
「あ~あの時のあの人と同じようなもんだ。」
みたいな感じで、one of them となっていました。
それが当たり前なのです。仕事だから。
一つ一つに感情移入して、動揺していたら身が持ちませんからね。
夫婦げんかは家でやれ
私は弁護士夫婦のけんかに何百回と付き合ってきました。
夫婦げんかをしたときの弁護士のパターンがあって、それは、
- 夫婦げんかを事務所に持ち込む八つ当たりパターン
- 奥さんに相手をしてもらえないから事務所ではめっちゃ喋るパターン
のどちらかでした。
どちらにしても、めんどくさい。
夫婦げんかをしたときは、弁護士の出勤前か外出後に、奥さんから私に必ず連絡が入るようになっていました。
けんかをしたから、私に何かしらの害が及ぶかもしれないと一応情報を入れてくれていたのです。
プラス、奥さんの愚痴に何時間も付き合わされることは日常茶飯事でした。
何百回の夫婦げんかの中でも一番衝撃だったのは、奥さんが暴走気味に、探偵に弁護士の浮気調査を依頼したことでした。
真実がどうであったか私には分かりません。
知りたくもありません。
でも、一度疑念を抱いたら、それを振りほどくことが出来なかったのだと思います。
明らかに、奥さんがおかしくなっていくのが分かりました。
- 知り合いの方の所に、弁護士のスーツを持って行って肩の辺りにお化粧のラメが付いているのを確認させる。
- 同じく、スーツに香水の匂いが付いてるのを嗅がせる。
- 弁護士が法律相談中に事務所に入ってきて、弁護士の携帯電話を持ち出し盗み見る。
- 弁護士の友人に聞き取り調査をする。
など、行動がどんどんエスカレートしていきました。
私は働き始めてまだ数年しか経っていませんでしたし、二人の両方共を知っているし、ましてや弁護士に雇われてそこにいるわけで、
自分はどうするべきなのか相当悩みました。
一度奥さんに、何となくでいいから伝われーという思いで、
「事務所では私が先生を支えますから、家では奥さんが支えてくださいね。」
と言ったことがあります。
無駄な抵抗に終わりました。
遂に探偵が弁護士の留守中に事務所にやってきました。
奥さんが依頼した探偵でした。
「最低限、呼ぶなら家に呼べよ!」
心の中で叫びましたが、私もどんどん沼に引きずり込まれていくような感覚で、当時の私には今目の前で起きていることを静観するしかありませんでした。
結局、その探偵に依頼はしたものの、奥さんが途中で怖くなって調査はそこで終了しました。
退職代行ガーディアンいぬも食わんし私も食わんよ
夫婦のことは当事者2人にしか分かりません。
だから、周りを巻き込まないでよ。
私が言いたいのはそれだけです。
夫婦についてここまで書いてきたので、ついでに物申したい(毒を吐きたい)ことがあるのですよ。
先月3月26日は、
一粒万倍日
天赦日
寅の日
が重なる日で最強の開運日だということで話題になっていましたね。
先日、役所の方とお話しする機会があって、実際3月26日に婚姻届を出した人たちが多くいたことは事実なのだそうですよ。
デパートでは財布を購入しようとする方々が殺到したのだとか。
知り合いも購入しようと思ってお店に行ったけれど、人が多すぎて断念したと言っていました。
そこで私が言いたいこと。
結婚って、理想ではなく目の前にある現実ですよ。生活そのもの。
何かにあやかりたいのは私もすごく分かるのですが、決してそれだけで満足なさらぬように。
初詣ぐらいしか神様に拝むこともないでしょう。
こんな時だけあやかりやがってと思われぬよう、神様にも仏様にも手を合わせることをオススメします。
全国的に統計を取ったわけではありませんが、
「結婚記念日いつだったっけ?」
くらいの夫婦がうまくいっている気がするのは私だけでしょうか?