【実録】就活生時代から続いていたセクシャルハラスメント事案について(1)

皆さんこんにちは!

季節の変わり目いかがお過ごしでしょうか?

喉の痛みに過剰に反応してしまうのは昨今の状況では仕方がないですね。

昨日近所の病院にインフルエンザワクチンの予約電話をしたところ、予約無しでいつでも摂取できるとのことでした。

コロナだのインフルエンザだの、”with”ではなく、”without”な世の中になって欲しいなあと願う静かな日曜日の午後です。

学生時代の後輩からの相談

私は現在女性だけの職場で働いているのですが、女性→女性へのプライベートを詮索するような発言が飛び交っていることに嫌気がさしています。

20代の女性がいると、かっこうの的になってしまいます。

「彼氏いるの?」

だの、

「早く結婚して子どもを産め!」

だの、

新入社員の男性が短期間研修に来ていたときは、

「色んな女性と付き合ってみろ!」

だの。

もう聞くに堪えない言葉のオンパレード。

私の心の中はこれ一択↓

こんな言い方するような

親がいない男性と

付き合うのが

いいんじゃない?

「セクハラ」と聞くと、男性→女性へのイメージですが、

女性→男性

男性→男性

女性→女性

も例外ではないということを肝に銘じておかなければならないと思うのです。

今日は、私が実際に経験したセクハラ被害者の話をブログに書いてみようと思います。

10年ほど前の話です。

彼女が大学卒業後、就職してすぐの4月のことでした。

いつもは満面の笑顔で、周りを明るくしてくれるような女の子なのですが、その日は明らかに様子が違いました。

彼女は言葉少なに、

「仕事のことで悩んでいる。」

「言いたくても言えないことがある。」

とだけ答えたのですが、やはりいつもと違う様子が気になりました。

私の方から少し追求してみたところ、彼女は堰を切ったように話し始めました。

採用担当の男性

中小企業に就職した彼女ですが、採用担当者=直属の上司ということで、面接の日から、というよりも面接の前から執拗な接触を強要されているということが判明しました。

私が記憶している内容だけでも以下のとおりです。

  • 初めて会った採用面接直後に、採用担当者(上司)からメールが届き、ファミレスで一緒にご飯を食べようと言われる。
  • それ以降、何度も仕事の話があるという口実で食事に誘われる(卒業前)。
  • 彼氏がいるか、どこに住んでいるのか執拗に聞かれる。
  • 夜遅くに呼び出されて食事をし、家まで送ると言われる。
  • 洋服やアクセサリーをプレゼントしてくる。

彼女は全てを受け入れていました。

これが社会人として当たり前のことなのか?と疑問に思いつつも、

  • 上司の言うことは絶対。
  • 断ったら就職できないかもしれない。

という思いで全てに従っていたようでした。

そして、私が悪質だなあと思ったのは、彼女に対して一連の接触を誰にも言うなと口止めしていたことです。

自分が上司だから自分の言うことだけを聞いていればいいんだ。

という洗脳とも取れる言動に、私は鳥肌が立つほど不快感を覚えました。

また、口止めをしていたということは、会社にばれたらセクハラ事案で一発アウトだということを自分でも認識していたのだろうとも思いました。

彼女へのアドバイス

私はその当時、法律事務所で働いていたので、ハラスメントに関する相談についてはいくつか経験がありました。

彼女に対して、法的なアドバイスは出来ませんが、ハラスメントについての知識や自分の社会人経験を話して聞かせました。

まずは、採用担当者(上司)と2人きりにならない、車に乗らないなど、その人との距離を徐々に取っていくように伝えました。

なぜ、徐々にと言ったのか?

それには理由がありました。

私が仕事上で経験していた相談案件では、好意のある女性から拒否されると、セクハラ事案がパワハラ事案に移行することが数多く見受けられたからです。

セクハラがエスカレートしていくのも心配でしたが、嫌がらせをされるという恐れもあったので、彼女には”徐々に”とアドバイスをしました。

私は弁護士と1対1で仕事をしていたのですが、1度も2人きりで食事をしたことはないし、家まで送ってもらったこともありませんでした。

触れられたことも1度もなく、小銭の受け渡しでさえも、私が手を出していても手のひらに触れないように机の上に置いてくれていました。

そういう細かな気遣いは、さすが弁護士だなと思いますし、弁護士自身が身を守るために細心の注意を払っていたのだと思います。

私が彼女と話している最中(休日)に、なぜかその採用担当者(上司)から電話が掛かってきました。

スピーカーにして私も内容を聞いていましたが、仕事と称してどうでもいい話、自分がいかに仕事が出来る男かのアピール話を長々と1時間近く話していました。

必死過ぎて引く。

この気持ち悪さに一人で耐えていた彼女が、一層不憫に思えました。

また、早くこの状況から彼女を救い出さなければいけないと強く思いました。

次回予告

彼女には今の自分が置かれている状況を、会社の別の人に相談するように伝えました。

良ければ「女性」の方に。

というのも、男性に相談すると握りつぶされてしまう可能性があると思ったからです(実際は男性の方も親身に相談に乗って下さったようで要らぬ心配でした)。

結果からお伝えすると、会社は彼女を守ってくれました。

次回以降で、会社としてどう動いて下さったのかを書いてみようと思います。