「休みます」なんて軽々しく言えない
15年分の有休を全部捨てました。
有休の存在・意味を知らなかった私も悪いのです。
多分、私には有休なんて最初からなかったのだと思います。
法律事務所で働いていた期間に、祖父が亡くなりました。
亡くなったことを中々言い出せず、勇気を出して弁護士に伝えました。
次の日から連休だったこともあり、早退することが許されました。
数年後、叔父が亡くなりました。
叔父の状態が良くないから、休むことになるかもしれないと事前に伝えておきました。
ついに叔父が亡くなり、弁護士に話しましたが、お休みはもらえませんでした(お通夜には行きましたが、お葬式には行けませんでした)。
ホッとした理由
機嫌が良い・悪いをあからさまに態度に出す弁護士でした。
それに振り回される日々、八つ当たりされる日々に疲れ果てていました。
夫婦げんかに巻き込まれたことは1度や2度じゃありません。
相談する相手や共感してくれる人がおらず、一人思い悩む日々を過ごしました。
「早く逃げなきゃ。」
「きりがいい10年で辞めよう」
勤務最終日 事務所の鍵を自分で締めて帰りました
そんな中で、突然退職するように促されたのでした。
「やっと解放される」
そう思いました。
舌打ちされることもなくなる、手で追い払われることもなくなる。
ホッとしました。
辞める日の前日に5分ほどの引継ぎをしました。
「私の15年が5分で終わるなんて。」
弁護士は、私の仕事をいつも雑用と言っていたので、5分で十分だったのでしょう。
最後の日、弁護士は事務所にいてもやることがないので、午前中で帰宅すると言い出しました。
私に対して、
「自分で鍵を閉めて帰れ」
と言いました。
それに従うしかないのです。
最後の日でしたが、いつもどおり、
「じゃ」
と言うだけでした。
労いの言葉一つない状況に、虚しさだけが残りました。
初めて事務所で泣きました。
自分用に書きためていたメモをシュレッダーに掛けながら、一人で泣きました。
それが最後の日でした。
事務員専用の掲示板
事務所を辞めた後に、法律事務所に勤務する人のための掲示板があるのを見つけました。
私と同じような悩みを持っている人がたくさんいることに驚きました。
働いていた当時は、
- このような状況を外部の人にバラしてはいけない。
- 言っても誰も信じてくれない。
と勝手に思い込んでいましたが、そうではないのですね。
やはり、モヤモヤしていることは吐き出してみて、色んな意見を聞いてみる。
そして、最後は自分で決断する!
それを早い段階で分かっている人は、私のようにはならないはずです。
みなさん、ご無理だけはなさらぬように。
陰ながら応援しております。
また、当時の状況をちょこちょこUPしていきたいと思います。
退職代行ガーディアン